二章

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「そういうお前はいくつなんだよ」 レディーに歳聞くなや。 「……31」 「31……」 復唱するな。年増で悪かったな。 黙って見ていると公祐がフッと笑みを漏らす。 「もっと若く見えた。ガキくせーし」 「はぁ? ふざけんな!」 子ども扱いなんてされたの何年ぶりだろうか。ましてやコイツに。 「ほら、そーやってすぐムキになんじゃん」 自分もガキくせーことばっかり言う癖に。 「あんた人のこと言えるの? そしてそれは私の料理?」 「そうだった」とばかりに公祐はずっと持ってたお盆を私の席に置く。「食べろ」と言わんばかりに何故か待ってるので、私は仕方なく端のチキン南蛮を一切れ取って口に入れた。
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