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「よく食うなー」
「ふぉわ?」
私の席の正面にある流し台で洗い物中の、金髪の白タオルを頭にまいたオニーチャンが若干引き気味で見つめてくる。客に向かってどういうことだ。
「おいしーですよ。ちょっと甘めで」
「そー、よかった。親父に言っとく」
「んっ!」
喉に米が詰まって苦しい。しかしコップの水は既に飲み干しており、私は必死でピッチャーを探す。
「あーはいはい。水な水」
オニーチャンがコップに水を注いで手渡してくれた。私はそれを掴んで急いで口に流す。
「……ありがとうございます」
「いい大人が何してんだよ。部活帰りの学生でももうちょっと落ち着いてんぞ」
なんじゃコイツ。正論だけれど。
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