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そうだ(2)
さっぱりしてから机に置きっぱなしのスマホをちらりと一瞥すれば、通知アリのランプが明滅している。
さっきのLINEかはたまたフリーメールかゲームか。とりあえず今日やるべきことはやってしまった訳だからと手にとって通知を開く。
「お、おお…」
【タダ酒飲めるやつだよね?私飲むだけでいいならついてくよ】
LINEの通知欄にはその返事が一つ。
心強いのか放置かます気なのかよくわからない回答に困惑寄りの声が出る。いやしかし一人で行くより大分ましだからこれは感嘆の声ってことで!
【やったーーー!前に木曜休みって言ってたけど今度の水曜とか行ける?】
【あんた次の日仕事でしょ?大丈夫なのそれ】
【最悪具合悪くて休む!】
【いいなら問題ないよ】
【神かよ!ありがとう!】
【お供えはお神酒しか認めないわよ】
【ううううわばみ…】
【誰が八岐大蛇よ】
【今度八塩祈酒上納するわ】
【樽で?】
【嘘ぉ…】
軽快に下らないやり取りを何度かする。いやあホッとすると指が進む。流石に木曜日に二日酔いによる体調不良とかしないからね、冗談よ冗談。
しかしやっぱり予定はさっさと埋めてしまうに限る!引っ越しの荷解き終わってないけど気にしない!土日にやるさ多分!
というか色よい返事がもらえて普通に嬉しい。
しかし果たして酒呑みが満足する酒を相席居酒屋が出してるかどうかは知らない。いやそもそもこだわってたら行くって言わないか。
今日は月曜だからあと二日、それまでに少しネットで行ってみたレポでも探すかとベッドにごろりと転がって検索を始める。
いやあ便利便利。ネット環境手離せませんわ。
そして私はこの検索で相席居酒屋が一人で行くにはハードル高めかつ、お断りされることもあることを初めて知った。まあタダ酒タダ飯目的の人が増えても困るよね普通に考えて。
いやでもまあ初めて行く人で最初からピンで行ける人メンタル絶対強者すぎやしない?どう考えても私には無理だわ。
これで水曜日が何事もなく定時で上がれたらいいなあ。
一応その体で話をしてあるし、なるべく早く行ってそこそこで帰ろうという話になっている。
そもそも平日だからそこまで人は多くないだろうしね。
心踊るというか未知のものに対するようなワクワクが湧いてとりあえず月曜日は終了しました。
明日も仕事ですのでね!
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