ワーウルフ・ラークス

落下

♦

シロ「ゲホッ……」
「「「シロ！」」」

　く、苦しい…。水が詰まってる…

シロ「ゲホッ…ゲホッゲホッ…」

　息苦しさは咳と共に消えていった。
　目を開けるがぼやーっとしてあまりよくわからない。

ソウ「良かった…良かったよぉ～…」
シロ「ソウ兄ちゃん。心配かけてごめん」

　ソウ兄ちゃんが頭を顔に擦り付けて涙を流していた。

クロ「キナ、上に向けて光を放ってくれ」
キナ「はーい。フラッシュ・ライン！」

　光の線は真っ直ぐと上に上がって見えなくなった。

シン「ワオォォォォォォォオオオン！」

シン兄ちゃんの遠吠えは壁に当たって反響したせいか、長く続いた。