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 僕の人生は、この朽ち果てた線路のようなものだ。 社会から必要とされなくなり、打ち捨てられ、荒廃した挙句、やがて忘却される。 確かに華やかしい一時期があったかもしれない。人々のためにしっかりとした役割を担い、愚直に働き、結果として人々から愛される。  ただ、いま僕がとぼとぼと歩いている山の中の廃線は置き去りにされた過去の一断片に過ぎない。その雄姿が人々を鼓舞することはもはやない。そう疲れ切った僕の人生にだれも注目する人がいないように。
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