米富軌道の夢

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　僕は悩みに悩んだ挙句、転職を決心した。かなりの引き留め攻勢にあったものの、正式に会社に退職願を提出し、僕は8月末日付で会社を退職した。

　宝精不動産の東京東地区担当となった僕は、これまで培ってきたスキルを存分に活かし、怒涛の営業活動を展開した。
ところが今まで勤めていた中堅レベルの会社とは違い、宝精不動産には正に綺羅星のごときエースたちがひしめく驚異的な職場だった。