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それから細田の話は次第にヒートアップし、聞くに堪えない下劣な言葉が延々と続いた。
僕は疲れていたからか
「…細田さん、すみません。いまちょっと立て込んでるもので」とそっけない対応をしてしまった。
細田が僕に話かけてくることは二度となかったが、それと同時に僕の仕事の歯車も徐々に狂っていった。
新規契約はほとんど取れず、顧客とのコミュニケーションは空転し、疲労だけが蓄積され、僕は消耗という名の亡霊に憑依されてしまった。
そのうち僕は軽い鬱病になった。
典型的な転職の失敗だ。僕はたんに目先の条件に踊らされ、自分自身を見失ってしまった。そう、僕はたんに愚直なだけの人間なのに。
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