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スピッツと私
僕はスピッツが好きです。
いきなりなんだと思うかもしれないけど、スピッツって良いですよね。
何がいいかと聞かれれば、その歌詞世界に僕は惹かれます。特に初期の頃の曲とかは「何のこと言ってるかさっぱりだけど、何となく共感してしまう」みたいな謎の説得力がある気がします。
特に好きなのは『ルキンフォー』で、その中にある、ある歌詞がいつ聞いても、歌詞カードで視覚的に見ても完成されていて、こうして駄文を書き散らしている僕みたいな人間にとっては手が届かないなあとよく思います。
他のジャンルや、他のアーティストにハマってスピッツから離れるときもあるんですけど、ふとしたときにスピッツが聴きたいなー、と思って『ルキンフォー』を聴き始める。そして他の曲も聴いてしまう。
だいたいそのループ。
入り口はいつも『ルキンフォー』。
本格的にスピッツを好きになったのは大学を卒業してからで、やっぱりそれも『ルキンフォー』がきっかけだった気がします。
それまでも何となくスピッツは好きだった。
高校生のとき、よく友達と教室で『青い車』とか『スパイダー』とかを歌っていた気がするし、小学校のときも『ロビンソン』が好きだった気がします。
スピッツの凄いところって、実は「何となく好き」にさせてしまう求心力かもしれないと考える今日この頃。タイアップになってることも、もちろんあるのだろうけど、人間関係に当て嵌めたら色んな人を「何となく好き」にさせてしまうのって何気に凄いですよね。
ボールを遠くに投げる力というか、どんな重力にも距離にも負けない言葉の力を持ってるっていうのが素直に羨ましいです。
☆☆☆☆☆☆★★★☆☆☆☆☆☆
草野マサムネさんって努力の人って感じがする。
曲や歌詞を見て、いまでも良い曲をたくさん作っているのを見ると、「この人天才か!?」と時々感じるんだけど、いっぱい悩んで、いっぱい回り道をして、いっぱい考えて、そうして基礎を築いてきたんだろうなと感じることのほうが多い。
そうして自分のなかでの答えを突き詰めた結果が朝ドラの主題歌抜擢だったり、『ロビンソン』のMVの再生回数一億突破だったりに繋がっていったのだろうと思う。
そういえば、誰かが言っていたんだけど、
『〝努力〟するな。〝没頭〟しろ』
という言葉をいまふと思い出した。
草野さんは「没頭」の天才なんだろうなとそんな風に感じた。
☆☆☆☆☆☆★★★☆☆☆☆☆☆
スピッツのある曲に、こんな歌詞がある。
『幸せは 途切れながら続くのです』
こういう言葉をさらっと口にできる大人に僕もなりたい。
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