夜明け前は何より美しい

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夜明け前は何より美しい

ちょっと前になるんだけど、 某アイドルの冠番組でやってた富士登山企画を観ました。 分かる人は分かると思うんですけど、シングルCDが出るたびにやるヒット祈願企画。今回は富士山に登り、山頂で御来光を拝みながら祈願するっていう内容でした。 人生で一回はやってみたいなあランキング一位ですよね、富士登山って。 ただ、無知で申し訳ないんですけど、富士山ってもうちょっとハイキング的な呑気な山だと思っていて、アイドルの女の子たちが登ってる映像を観て、本気の山登りに絶句した次第です。 機会があったらやってみたいです(絶対にやらないやつですね)。 ☆☆☆☆☆☆★★★☆☆☆☆☆☆ 突然ですが、皆さんの心が折れる瞬間ってなんですか? 某アイドルの企画では、その日の目標が富士山の8.5合目(だったかな?)まででした。 何人が山小屋に着いてほっとしたのもつかの間、ガイドの女性が「あと三軒先です」と言ったとき、画面越しでも分かるくらいに彼女たちのなかで何かがガラガラと音を立てて崩れていくのが見えた。 僕は目標に数値や形があると、割と踏ん張りが効くタイプなんですが、けどやっぱりゴールだと思っていたらゴールじゃないって辛いですよね。 一方で、展望がまったく見えないっていうのもけっこう辛い。 個人的な経験談になって申し訳ないんですが、昔、僕はそういう経験をしたことがあります。 よく分からない方向に進んでいるとしか思えなくて、自分の歩き方にさえ自信が持てなくなって、あらゆる物事の原因はすべて自分にあるんだと思って立ち止まってしまいました。 結論からいえば、僕は「逃げる」という選択肢を取ってしまいました。 けど、あのときも今も後悔は全くしていないし、むしろあのときに逃げて本当に良かったなと思ってます。 あるイギリスの詩人曰く、 『人の強さは誰かを打ちのめしたときではなく、 誰かに打ちのめされたときに分かる』らしいです。 たしかにそうだと思いますが、時には逃げることも必要な場面があると個人的には考えます。 夜は寝るためにある。 朝は目覚めるためにある。 個人的にはそう思ってます。 ☆☆☆☆☆☆★★★☆☆☆☆☆☆ いつもながらオチが全くないですよね。 まあ、オチがない文章を書きたくてこのスタイルにしてるわけなんですが、果たして需要があるのかはナゾです。 そういえば大学時代、 終電を逃して六時間くらいかけて地元まで歩いて帰った記憶があります。 あのときはさすがに心が折れました。 あと三十分も歩けば家に着いたんですけど、始発が動く時間だったのでタクシーで帰りました。 いまでも覚えているのは車窓からの景色。 夜明け前の街はひっそりと静かで、人も鳥も眠っている穏やかな時間でした。まるでテラリウムみたいな瞬間でした。 今日が始まる。 その前の沈黙、そんな風景。 ところで前回も書いた気がするんですが、僕はよく知らない土地で迷子になります。 皆さんもそういう経験ありません?
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