5人が本棚に入れています
本棚に追加
いつもの陽だまり
みなさん、おはこんばんにちわ。
最近弟者さんのゲーム実況ブームが再び来てYouTubeで動画を観まくってる町田真智です。
最近雨ばっかりですね。
僕は雨の日が割と好きなほうで、そういう日は神社とかによく行きます。
湿った土や草の匂いとか、雨降りの日の独特な空気感とか、静けさとか、そういう涼しげな時間が都会でも味わえる貴重な日だと僕は思っていて、濡れたお稲荷さんとかを眺めながらぼーっとしてるときは心が落ち着きます。
☆☆☆☆☆☆★★★☆☆☆☆☆☆
もちろん、晴れの日も好きです。
よく晴れた日の土手の草むらとか、
公園の隅の陽の当たるベンチとか、
そこで本を読んだり、音楽を聴いたりして時々過ごしたりします。
そういうときは穏やかな春が心にやってきますね。
落ち着くという意味では、僕は昔から押し入れが好きでした。
子供の頃、よく押し入れのなかに入って、引戸をぴったりと閉め、洋服掛けに紐で結んだ懐中電灯を垂らし、その光だけを頼りに持ち込んだ本を読んだり、お菓子を食べながらラジオを聴いていました。そこに流れてる時間は僕だけの時間で、風のない日の海に浮かんだ小舟でうたた寝をしてる気分にさせてくれたのは今でもよく覚えています。
僕が高校に上がった辺りで実家をリフォームしたので、もうあの心地のよい場所はがらりと変わってしまったので、いまはもうそういうことはやってないんですが、大人になったいまとあまりやってることは変わらないので、喪失感みたいなのはよく考えたらないですね。
けど、自分で家を持つようになったら、押し入れは必ず作ろうと心に決めてます。
☆☆☆☆☆☆★★★☆☆☆☆☆☆
大学時代、押し入れの話をしても共感してくれる人は残念ながらいなかったのですが、そこから『MY居心地のよい場所発表会』みたいな話はすごく面白かったです。
車のトランクのなかで昼寝をしていたら、誘拐事件と誤解されて大騒ぎになった友達の話とかは特に。
話を聞いてみると、僕のことなんか笑えないくらい個性的な場所や、所謂「あるある」な場所とか、けっこう色々な落ち着く場所ってあるんだなあと思いました。
押し入れや車のトランクなんかは特殊な例かもしれないけれど、例えばそれを自宅のベッドの上だったり、地元の喫茶店のいつもの場所だったりに置き換えると、誰しもが自分のなかに『いつもの陽だまり』的な居場所を持ってますよね。
それはもちろん人でも。
友達の輪の中とか、恋人の隣りとか。
僕らは日々、様々に性質の違う『速度』に取り巻かれて生活してるわけですが、そういう『いつもの陽だまり』があることで、自分のリズムを取り戻せる。その瞬間ってとても貴重ですよね。メリハリというか。
都心部に住んでいると、落ち着く場所の希少性とかが特に身に染みます。地方に住んだ経験がないので、キッパリと断言は出来ないんですが、年々東京はそういう場所が減ってきている気がします。
思い出の場所がオシャレな集合住宅になってたりすると、すこし寂しい気分になります。
ある種の『歴史的価値』について多くの人が無頓着に見えて僕は思うところがあります。もちろん不動産価値のために変化させることも重要だというのは頭では理解できるんですけどね。
難しい問題です。
いつの時代でも人を孤独にさせてしまう場所というのは存在します。けど、どんなに街の灯りを増やしても、ツールを便利にしても拭えない暗闇ってのはある。
ただ、
思い出の場所はどんどん失われつつあるけれど、目を閉じるとそこにいた記憶――匂い、音、暗闇、心のざわつき、時間のゆらぎ――の気配をいつも感じるられるし、それがいつも足元を照らしてくれるっていうのははっきりしてる。
高度に成長する周りの風景に色々と物申したい気持ちはあるんですが、そんなことを考えると失うのも時には悪くないのかもしれないと考えるわけです。
自分のより良い場所を見つけ出す嗅覚を養う意味でも。
ところで、
みなさんの『いつもの陽だまり』はどんな場所ですか?
最初のコメントを投稿しよう!