Q. 大蛇の生け贄

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Q. 大蛇の生け贄

ある村の風習で生け贄を出さねばならないことになりました。生け贄になった者は大蛇の元に連れて行かれ、二度と戻ってくることはありませんでした。ここ最近は落ち着いていたのですが、10年ぶりに、生け贄を出せと要求がきました。さもなければ、村の者を、子どもからどんどん飲み込んでしまうぞと言うのです。 大蛇は表面は紫色、腹は黄色で、大きさは、口を開けると人を一飲みできるほどなのだそうです。 生け贄には若い女が好まれましたが、もし男を生け贄に出しても骨も残さずに食べられてしまいました。 村長は村の子どもをを守りたいと思いましたが、生け贄も出したくありません。そこで、「どんな難事件も解決できる名探偵募集」という貼り紙を出しました。それを見て、5人の探偵がきましたが、人食い大蛇の調査と聞いて2人が逃げ帰りました。 残ったのは、老人の探偵と、中年の探偵と、若者の探偵です。 村長は3人の探偵それぞれに前金を払い、成功報酬はその10倍を約束して調査をさせました。 老人探偵はこう言いました。 「状況の報告と取りまとめをする者が必要になりますな。私はこのなかでもっとも年長ですから、その係を致したく存じます。現地の調査は若い者が適任でしょうな」 中年探偵は、このじいさん、おれたち探偵を生け贄にするつもりだぞ、と思ったので、黙っていました。 それで若者探偵が大蛇の巣の調査に行くことになりました。かすり傷を少々負って戻ってきたところ、「確かにそのような大蛇は存在するので、生け贄を出すしかない」と村長に報告しました。 その後、村長は老人探偵と若者探偵を縛り上げ、村の若者みんなで大蛇の巣に行きました。若者は何人か死にましたが、昔生け贄になった若者が何人か中年になって戻ってきました。 Q. なぜ老人探偵と若者探偵は縛り上げられたのか
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