中学時代!麻衣ちゃんとぼくのエピローグ

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 いつのまにか電話が終わってる。  テーブルに向って座る。  ポロポロポロポロ涙が落ちた。  どうしたって止まらない。  もうタマネギの料理なんかやめよう・・・  目をこすって真っ赤な目で、スマホの番号押した。  こんなのひどい。  すぐ、  「つなげません」 ってアナウンス。  目がずっとぼんやりしてる。  苦労して、一時間かかって、でもどうしても伝えたくってメール送った。  <麻衣ちゃん  イギリスに行くんですね。  しばらく会えなくなってしまうから寂しいです。  でも麻衣ちゃんなら、きっと優秀な成績で卒業できると信じています。 、麻衣ちゃんって、カッコいい正義の味方だから・・・  また会えるのを楽しみにしています。  麻衣ちゃんの部屋で言ったこと、本気です                     麻衣ちゃんのこと大好きな健>  ずっと起きてた。  何度もスマホを見返した。  だけど・・・  麻衣ちゃんからのメールを開くことってなかった。  夏休みの終わりに携帯ショップに行った。  ニコニコ笑って用件聞く担当の女性に、  「電話番号とメールアドレス変更したいんです」 って伝えた。  ずっとがまんしてたけど、店を出てから思いっきり泣いた。  カッコいい正義の味方なんていないんだ・・・  少なくともぼくの前には・・・      
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