サキ先輩とのプロローグってこと!

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 「わたしたちの名前知らなかったでしょう。   あんた、わたしたちにかなうと思う?」  大澤さんの口調って静かで穏やか。  だけど話した後、冷たくて黒い空気が流れてくるみたい。  「あやまれよ」  「おおごとにしないって言ってるんだ!」  美柳さんと三杉さん。  「男の人に援助交際持ちかけ、後で金を脅し取る。  簡単に金になるもんね。  やるなって言わないけど、ちゃんと相談してくれなきゃね」  大澤さん、ニッコリ笑う。  「でもまあ、今度は大目に見ようて言うの。  援助交際、盗撮・・・JKビジネスはぜんぶ、わたしたちが仕切ってる。  勝手にやっちゃいけないって、二年生なら分かってるでしょう」  大澤さんの口調って、やっぱり静か・・・  「うるせーぞ!てめえら一年だろう。  仕切ってるとかふざけたこと言うな!」  山口さんの大声。  「どういうこと?ルールは知ってるけど、無視するってこと?」  「だから言ってるだろう。  一年生がエラそうなこと言うな!  てめえらオレ怒らせたらどうなるか分かってるんか」  平松さんまで三人をにらみつける。  「そうだよ!ジロー。こいつらなんとかしてよ」  「お前らな。バカだって思うぜ。  こんなところに呼び出されてな。ひとりで来るヤツいねえよ。  すぐにオレの仲間が、お前ら全員さらってやるからな」  山口さんがニヤニヤ笑ってる。  「オレにふざけた態度とったからな。遊んでやるよ。たっぷり」
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