出会いはともかく大好きな君！～こわいけど大好きな先輩～ 決定版連載開始記念！短編連載開始！

先輩との二度目の出会いってこと

　丸山君、ブルブル震えてる。

　「ぼく、関係ありません。
　この人には、校門のところで会いました。
　いままで十五年間。今日まで一度も会ったことありません。
　無関係です。
　みなさんのキライな人なら相手にしてませんでした。
　失礼していいですか！」
　「ダーメ。財布は多いほうがいいんだ！」

　先輩が冷たく言った。

　「アジトに行くぜ」
　「ぼく無関係です。
　これからテストがあるんです！」

　丸山君の悲痛な叫び。

　「テスト？
　あたしたち、ないんだ。
　バーカ！
　さっさと来るんだよ！」

　大澤さん、美柳さん、三杉さんが、ぼくらふたりを取り囲む。

　「学校って地獄なんだ。
　テストよりためになること教えてやるからサ。
　頭のいい日下健君。
　頭よくたって天国に行けるとはサ。
　限らないんだ！！
　来るんだよ！」