中学時代!麻衣ちゃんとぼくのエピローグ

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 ぼく、スマホのホーム画面見せた。ストックしてあるTDLの写真もぜんぶ・・・  麻衣ちゃんったら大きくため息。  どうして?  「みんなわたしがやった。スケジュール決めた!  事前にパスポート買ったり、列車の時刻しらべたり・・・  君って、ただわたしに手引っ張られて歩いてるだけ・・・  君は楽しかったもしれないけど、わたしは別に・・・  TDLの写真って、わたし別に保存してない。  削除した・・・」  本当なの?  麻衣ちゃんって、自分のスマホ、僕に見せた。  ホーム画面。  ふたりで並んで立っている写真。  麻衣ちゃんと・・・  「令和日報」の看板記者の獅子内さん。  ぼく、下向く。  「さあ、次はなに片付けるかな」    麻衣ちゃんから、出ていくようにって催促。  「明日、東京駅に見送りに・・・」  ぼくの声って・・・  たぶん泣いてたって思う・・・  「来ないで。獅子内さんと一緒に行くから」  キッパリ。  「東京駅でウロウロしてたら絶交だから」  ぼく頭下げた。  「いままで甘えてばかりでごめんなさい」  顔を上げて麻衣ちゃんの顔見る。いままで見たことない表情。  関心も関係もない人を見ている冷たい目。  麻衣ちゃん・・・  そんな顔やめて・・・  「だけどこれから・・・」  麻衣ちゃん、横向く。  「もう会う機会も少なくなるね」  ぼく、しかたなく立ち上がる。  涙が床に落ちた。  「いままでありがとうございました」  もう一度挨拶。    「明日、絶対駅来ないでね。  新幹線の時刻知らないから大丈夫と思うけど・・・  わたしの母の電話番号知らないから聞けないだろうし・・・」  それが中学一年までずっと一緒だった幼馴染からの別れの言葉。  四歳年上の大好きだった麻衣ちゃんからの・・・
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