世界が滅びた時僕達子供は大人の道具になった。

日本御三家

日本には古い昔から御三家と言う言葉が存在する。
意味はある分野で最も有力な最も有名な最も高く格付けされた3者のことである。
それが藤御三家である。
藤堂・須藤・藤馬
今までは政界の裏で天皇陛下の手となり目となり影となり動いていた人達が表舞台に出てきた。
国の負債を返済し、土壌を耕し種をまいた、デモ隊を鎮圧し、国の再建に乗り出した。
そして世界の再建を。
戦争の被害を受けたのは日本だけではない。
世界各地で便乗するかのように核が落ちた。シャボン玉でも割れるかのように。矢継ぎ早に。
そしてやっと戦後の日本がどれだけ大変だったのか身を持って知るのだ。
結局のところ人の痛みは自分の痛みにならないと分からないのだから。
もう地上には人間達の住む場所はなかった。
生き残った人間たちは地下に都市を築いた。
でも地上に帰ることを望んでいた。
帰れると信じている。