日本御三家

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ギィィ パタン 重厚感のある木の扉が部屋の扉だ。 皆が各々の机に向かう慣れたものだ。 五分もせずに書き終わる。 藍「先立つ不幸をお許しください」 由希「私が死んでもどうか泣かないで下さい。国のために死ぬのです。」 玲心「お母さん、寂しい思いをいっぱいさせました。これからは大声で思う存分呼ばせて頂きます。お母さん。お母さんと。」 友実「人は一度は死ぬものです。 お父さん、お母さんもどうか私のために喜んで下さい。」 理央「お父さん、お母さん、大変お世話になりました。」 慣れたものだと言ったもののこの瞬間はいつもお喋りな女の子達も口をつぐむ。 やっと口を開いたのは由希だった。 「はいはーい終わったかな? 終わったらちゃっちゃシャワー浴びて行こうか?今日私達は着せ替え人形で見世物。メイクもドレスも任せるだけ!」 理央「なんなら喋らなくてもいいー!」 由希「ピンポーン!」 一人一人交代ずつシャワー室へと消えていく。 由希「愛想振り撒いて寄付金の継続と新規開拓!」 玲心「めんどくさいことは由希と友実に任せた(笑)」 理央「私は食べるので忙しいし」 玲心「私はやっぱり男~」 友実「藍は?お願いだからいなくなるのだけはやめてね…」 藍「うん」 この返事だけはいつもながら信用してはならない。皆心で思った。 コンコンコン 雑談?打ち合わせ?はノックに書き消され、迎えに来た涼子先生と共に身支度を済ませ迎えの車に乗り込んだ。
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