プロローグ「いつか出逢える君たちへ」

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さて、みなさん。 全てを0から辿るのは骨が折れるでしょう。 此度、ここに記述するのは「エピソード」でございます。 全てを知り得るのは困難で、理解するのはそれこそ不可能。 そこへ辿り着くまでの道程はここで記すべきことではありません。道のりは、まだまだ遠いのですから。 世界の在り方を説明するのもまだ茶会の中でのひとこまでしかありません。 私たちがこの記述に載せたいのは「軌跡」なのでございます。 私たちのほんの一部。 でも、どうしても伝えたい大切な一部。 私たちというこの世界の一部をみなさんに知ってもらいたいのです。 ああ、もう彼らが待ちわびていますね。 ふふっ。自分から飛び出していってしまいしまいそうです。 ですが、もう少しだけ。我慢していただかなければ。 では、みなさん。 これらの軌跡を経て再びこの世界で出逢えるのを楽しみにしております。
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