夕餉

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社会に出るまでは自分にも「何か役に立つこと」があるのだと思っていた。 しかしそんなことはなくて。 大勢いる中の1人で、替えのきく存在なのだと感じたのは社会人1年目の12月のことだった。 努力は良いことだと言われていたが、現実はそうではないのだと知った。 努力は自分を高めることではなく、ご機嫌取りのことだった。 上司や先輩の顔色と機嫌に振り回される毎日にどんどん心は疲弊していた。
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