年下だろうが男は男

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「わ、わかった…ありがと」 スマホを背中に隠して、苦笑いする敦美。 「敦美ちゃん…後ろに何隠してんの?」 部屋にズカズカと入ってくる美月。 美月は、敦美の前に立つと 「あっ!」と言っていきなり敦美の後ろを指差した。 「え?」 つられて後ろを振り返る敦美。 背中を向けた敦美が後ろ手に隠し持っていたスマホをすぐに取り上げる美月。 「あ! み、美月!ダメだって」 「何、ラインやってんの?誰と、男?…… やだ、こんなの送るつもり?」 美月は、アルくんとのやりとりのスマホ画面を敦美にみせてくる。 「『俺にあうって何? 』ってこんなの敦美ちゃん本気で送る気だった?」 「だって、わからないから、聞いてみようかと」 完全に尻切れとんぼな言い方をする敦美。 「あのさ〜敦美ちゃん。ちょいと見ただけでもわかるじゃん」 偉そうにして美月はスマホを指差す。 「わかんないよ。あうって、話が合うとかのあうか、違う方か…」 「どっちでも最終的な意味はおんなじなの。わかる?」 スマホをもち仁王立ちする美月。なんだか凄く偉そうな雰囲気を醸し出していた。
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