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「はぁ〜ビックリした。そりゃそうか。彼も歳を重ねた訳ね。いやあ、さすがに小学生は、ちょっとまずいからさ。でも、かなり年下だね」
肩をすくめる美月。
「そりゃそうよ。私が勉強教えてたくらいなんだから」
「私より年下じゃん」
「そうよ。だから、魚だとか刺すとか…そういう相手じゃないって」
「なら、どういう相手よ」
美月が敦美に視線を向けた。
テレビには、美月の好きなお笑いコンビが出ていた。太っている方が丸メガネをかけて学ランを着ている。他にも若い漫才コンビが多数出ている。みんな青いジャージ姿だ。
「え?」
少し黙って考える風な敦美。
「あのね、敦美ちゃん。年下だろうが元教え子だろうが、男は男よ」
「まあ、そうだけど」
「身内以外の男は、すべて恋愛対象とみていいから」
「全て?」
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