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椅子から立ち上がり、にこやかに微笑んで両方の腕を横に伸ばす大河。
迷わず、私は大河の広い胸に飛び込んでいた。
いつものように優しくハグしてくれる大河に甘える。
「会いたかったよ、大河」
私を抱きしめながら大河は耳元で
「もちろん、僕もだよ」
と甘く囁いてくれる。
「大河」
ハグされた腕の中で大河を見上げる。
「ひとみは、今日もかわいいね」
そう言って軽く唇と額にリップ音付きのキスをしてくれる。
……私たちは、昨日まで皆に見せつけたくなるくらいにラブラブカップルだった。
それなのに……。
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