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葉室さんを何とか押しとどめた俺達は、手分けして今まで行った場所を見て回り、さらには窓口を訪ね、聞き込みも行った。
かねてより約束していた十五分が過ぎたため、俺達は合流したが、全員が手ぶらであった。
「どうだった?」
「ああ、こっちは手掛かりなしだ」
俺たち四人は、同じような報告しかできない。
「まいったな、もうすぐ日が落ちるぞ」
おまけに、香花はゲームのやりすぎと、カメラ機能の使い過ぎで充電も残りわずかだというのだ。俺が呼び出しても繋がらないのは、恐らくすでに電池切れなのだろう。
その時、背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
「お~い、君たち~」
「あ、あなたは」
俺達が振り返ると、そこには昼間相互協力した船岸家の皆さんが立っていた。
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