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「皆さま、改めましてこんばんは! 私は明日真の元で巫女をしています、葉室 あかりと申します。そして私の他に六人の巫女がいます。さあ、一人ずつ皆さんに自己紹介を」
あかりさんが他六人の巫女さん達に自己紹介を促すと、彼女たちは一人ずつ名乗ってくれた。
「橙ですっ!」
「黄鳥です」
「み、緑菜……です」
「青菜でーす!」
「藍香と言います」
「柴姫……です、よ、よろしくお願いしますっ」
「よ、よろしくお願いします……」
俺の他五人、すなわち香花、庵、香凛ちゃん、兄貴と妹のさくらは、声を揃えてペコペコと頭を下げた。彼女たちもどうやら個性の塊のようだ。それぞれの名前と名乗り方にまず個性がありすぎる。
しかしまあ人はよさそうな娘たちなので、すぐに仲良くなれそうだった。
すでに彼女たちと香花、香凛ちゃん、さくらの女子三人は、食材準備の時から一緒だったと言うこともあり、少しずつ意気投合しつつあった。
それからさらに時が流れた。いよいよ恥じらいの壁は完全に崩れ去り、俺達は大いにバーベキューを楽しんでいた。各々がこれまでの人生や生き方、学校での生活など他愛のない話しで盛り上がる。
槐山近くに浮かぶ満月は、そんな俺達を優しく照らしながら中天を目指していた。
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