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「もしかして、その人ってBL話はNGだったりする?」
そのもしかしなくてもである。大体、夢女子の方々の大半がBLカップリングの話を好まない傾向が多い。
「うん。だから推しのことは話せても、推しカプについては語れなくて…」
同じヲタクであっても相容れないことは多々ある。
だからこそ、同士を見つけた時、とてつもない感動を覚える。
「難しい問題だよな。腐女子に夢女子、同担拒否…。
同じヲタクでもそれぞれ考え方は違うから、その分、地雷も多いし」
皆が同じ考え方になることは難しい。
でも、いつか皆の心が広くなり、仲良くなれる時代が訪れるといいなと思う。
「そうなんだよね。いつか皆が手と手を取り合う日が訪れるといいな」
いつかそんな日が訪れると私は信じたい。
「俺も世の中が腐男子に対してもう少し優しくなってくれたらいいなと思ってる…。
あと、もっと腐男子が増えることを願いたい」
美咲くんと知り合ってから、まだまだ腐男子にとって生きにくい世の中だと知った。
しかし、それはもしかしたら、腐女子も同じなのかもしれないと思った。
自分の周りがたまたま寛容的であったがために感覚が麻痺していたが、人によってはBLが好きなことを許して貰えない環境の人もいるはず…。
そう考えると、自分はとても恵まれた環境にいると思えた。
もし、美咲くんのように苦しむ腐男子、または腐女子がいるのならば、少しでもいいから、その人達が救われてほしいと願っている。
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