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ここまで仲良くなれたフォロワーさんは初めてだ。
私はいつもどこかで相手との温度差を感じていた。
でも、美咲さんには温度差を感じたことが全くない。
寧ろ同じ温度感で語れるので、いつしか私にとって大切な存在になっていた。
だからこそ、もっと美咲さんと仲良くなりたいと思っている。
しかし、ここでやり方を間違えてしまえば、今までのことは全て水の泡となってしまう。
ここは慎重に…いかなくてはならない。
美咲さん、声優さんが出演するイベントにはまだ抵抗があって来てくれないかもしれないけど、アニカフェとかアニメイトへ行くくらいなら、一緒に来てくれたりするかな?
ここは思いきって、誘ってみることにした。これでもし断られたら、そこまでの関係だったということになる…。
《美咲さん、よかったら今度一緒にアニカフェに行きませんか?》
まずは一回目だし、断られる可能性があることくらい覚悟している。
三回ぐらい誘ってみてそれでもダメだった時は、潔く諦めようと思う。
そんな諦めモードに突入した瞬間に、美咲さんから返事が返ってきた。
《茜ちゃん、誘ってくれてありがとう。
でもその前に実は私、茜ちゃんに隠し事が一つあります》
一体、美咲さんの隠し事とは何なのだろうか。実は未成年だったとか?それくらいなら許容範囲である。年齢の壁くらいなら、いくらでも乗り越えられると思う。
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