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「大丈夫か」 階段から落ちそうになった俺の体を支える腕と、焦った声。 西日が彼の額に浮かぶ汗を光らせた。 生徒会長として他のみんなには完璧な姿しか見せまいとしている俺を心配するのは、俺の仕事ぶりを見ている、同じ生徒会の人間くらいのもので、初対面から心配する言葉を投げかけられたのは、初めてだった。
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