秘薬まであと少し

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「さてと、それじゃ秘薬を作ろうとしようかね」 「やっとか」 「それはそうと、私と一緒に働く気はないかい?」 「こき使われるのは勘弁だよ」 「悪いようにはしないさ。もうすぐ薬も出来るよ」  勇者は外を見ながら考えた。これで良いのだろうか? 「何、黄昏てるんだい?」 「いろいろあったなと思ってな」 「さて、出来たよ」 「これが秘薬?」 「魔女しか作れない薬だよ。持っていきな」 「ありがとう」  テレージアは一冊の本を勇者に見せる。 「この近くを守る入り口に必要な道具さ。取りに行きたいが、一人じゃ」 「結局、こき使うんじゃないか」 「取引さ」 「やれやれ」  テレージアと勇者はまた旅に出る。
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