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「どこまで探しに行くんだ?」
「そう遠くないさ。敵は出るがね」
「相変わらず、懲りない婆さんだな」
「誰だい?」
そこに敵が現れる。
「そこをどいてもらえないかね?」
「悪いが、婆さんが行くところじゃない。そこの勇者も一緒か?」
「ああ。仲間さ。邪魔すると痛い目に遭うよ」
「婆さんがなに言ってるのかねぇ。思い知れ!」
敵が武器を振るうが、テレージアは杖で止める。
「魔女をバカにするんじゃないよ。あんたよりは賢いはずさ」
テレージアは杖を強く押し返して、体勢を整える。
「ただもんじゃないな。この婆さん」
「勇者、お願いね」
「分かったよ。全く」
「待て。悪かった。がはっ」
敵を斬る。
「人遣い荒いね、相変わらず」
「年寄りだからね」
「普通の年寄りじゃないよ」
勇者はため息をつく。
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