堅牢な館

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「どれくらい頑丈なんだ?」 「まあ、普通の攻撃は傷が出来る程度だね。魔法は効かないが、爆弾とかにはちと弱い」 「修復は出来るのか?」 「少しずつだが、修復出来る魔法は掛けてある。その間に新しい薬を完成させないといけない」 「その薬は、どんな効果があるんだ?」 「ある程度の爆撃に耐えられるようにするのさ」 「大丈夫なのか?」 「秘薬は手に入ったし、この周りには材料がたくさんある。作るには困るまいて」 「じゃあ、早く」 「焦るな。やつらが来るまでまだ時間はある。じっくりやろうじゃないか。あんたに爆撃に耐えられる魔法を掛けておこう」  テレージアは勇者に魔法を掛ける。 「ありがとう」  しばらくして、ドアを叩く音がする。 「おらっ、婆さんいるんだろ? 出てこいや!」 「呼んでるみたいだけど」 「やれやれ。ここにいるから入っておいで」 「良いのか?」 「私に行けと言うのかい、あんた?」 「いや」 「偉くなったもんだねぇ」  二匹のゴブリンが入ってくる。 「おや、あんたたちかい? さっきのは?」 「おとりじゃないか? 用心しろよ」 「そういうことかい」  後方から、が来た。 「食らえ!」 「ぐふっ。なぜ勇者が? 聞いてない」  親分のオーガは倒れた。 「こっちは済んだぞ」 「お前たちはどうするんだい?」 「ひぇー!」  ゴブリンは逃げていった。
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