山の主

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「本当に薄暗い山だねぇ」 「明かりは松明しかないよ」 「仕方ないね」  山の中は薄暗く視界が悪い。 「へっへ。また婆さんが来たぜ。凝らしめてやろう」 マウンテンフックが現れた。  勇者はマウンテンフックに魔法を放つ。 「仲間がいたとは」 「だが、甘く見られても困る。こちらからも行くぞ」  マウンテンフックは砂ぼこりを起こした。目の前が見えなくなる。 「これじゃ、攻撃が」 「婆さんはいただくぜ」 「気安く触るんじゃないよ。汚い」  テレージアは手を払う。 「おっと、失礼したな。来てもらうぞ」 「誰に向かって口を利いてるんだい?」  気圧されるマウンテンフック。 「ずいぶん強い婆さんだな」 「てやぁ!」  勇者の一撃でマウンテンフックはよろける。 「油断した。行くぞ!」  しかし、勇者の魔法でバタンキュー。 「恐れ入ったわ。通るが良い」  マウンテンフックは消えた。
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