草で覆われた場所

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「本当に効くんだろうな?」 「やってみないと分からないさ」  テレージアが薬を垂らす。ほんの少し、しわしわになるが腐りはしなかった。 「これしか効かないとは。おかしいね」 「おかしいのは薬じゃないか?」  勇者は剣で、草を斬っていく。 「便利だねぇ」 「こんなことに使うんじゃないのに」 「あ、間違えてた。こっちだ」 「薬、間違えたのか?」 「ああ」  テレージアが別の薬を垂らす。すると、草がみるみる腐っていく。 「あんた、いくつ薬持ってるんだ?」 「いくつだっけねぇ」 「おいおい」 「まあ、良いじゃないか」
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