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「それも違うかな。同性の友達みたいな感じ。あたし、周りに大人の女の人が居なかったの。おばあちゃんくらいしか。そうすると学校の話とかあんまできなくて。こういうウザい女子が居るとか。おじさんは真面目だから言えないし。そんなくだらないことも全部聞いてもらえるの、あの人だけだったの。で、麻子さんもあんまり人と群れるタイプでもないから、気が合ったのかも」
頷いて麦茶を飲んで、また山下は首を傾げる。
「変な家だと思うでしょ」
「あ。いや……確かに他人だけどさ……でも、うち妹いるけど、母親とすげー仲悪いから、それよりうまくいってるなって思って」
「他人だからじゃない?」
そう言って麦茶を飲むと、なんだか自分の言葉がこだまのように返ってくる気がした。
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