身体を絆される
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息が苦しい。身体が熱い。これは夢なのか現なのか。爪が掌に食い込むほど両拳に力が入り、俺は喉の底からせり上がる叫びを枕に埋め込んでいた。 視界は塞がれている。そのほうが余計な情報が入らず楽だったが、頭の中に妄想が立ちこめてどうしようもない。どうしてもあの顔が思い浮かんでしまう。 「ぐ…そっ……ち…く……ちく…しょ…おお…」 朧気な思考を掻き分けるように、枕の隙間から、吐息混じりの怨言が漏れた。
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