あとがきSS ~厄病神課、フェスティバルへ出店する。の巻~

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山居「一昨年は、プチ不幸人形を販売しました。まぁ、(わら)人形に厄さんの力を込めただけのものですが」 歩杏「・・・・・・それ、売れたの?」 厄「意外と好評だったぞ」 疫「まぁ、恨みつらみなんていつの世もあるからねぇ~」  世の中どこまで(すさ)み切っているのか。  そしてそれで不幸に見舞われた人に、この部署は恨まれたんじゃなかろうかと歩杏は思う。 厄「その前は、病気になる薬を出したな」 歩杏「病気になる薬・・・・・・」 疫「あぁ、俺の力をオレンジジュースに込めてね。大ヒットで増産したんだよ~。俺、疲れちゃった」 歩杏「ちなみに、何でそんなに売れたんですか?」 山居「仕事を休みたい人達が大量に・・・・・・」 厄「この国の人間は、病気でもしないと休めないワーカホリックな人間が多いからな」  あの世でもブラック職場はやっぱり健在らしかった。
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