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序章〜LINE〜
皆さんはLINEってご存知ですか?
LINEは便利であり、時には狂気へと変わる恐ろしいものです。
そう、私みたいにね______。
〜桜花の部屋〜
やっほー、私は飯塚桜花(いいづか おうか)。瑠璃咲中学の2年生。
今はクラスの友達と絶賛LINE中!
グループのみんなで話せるのって楽しいよね♪
「桜花ー、ご飯よー!」
「はーい、今行くー!」
あ、ご飯だ。早く行かないとお姉ちゃんにもお母さんにも怒られるから早く行こうっと。
・・・
私はちょっとしたことで、いじめが始まるなんて思ってませんでした。
LINEの画面を開いたまま、部屋から出てしまったんです。
グルチャからきたみんなのLINEに気付くのは、もう遅かったんです。
だって、ご飯を食べて戻ってきた頃には批判を受けていたんだから。
「えー、桜花既読スルー?」「ないわー」「ありえん」「さいてー」
そんな罵詈雑言を並べていた。
私は怖くて怖くてLINEを思わず閉じてしまった。
どうしようどうしよう....。
そうだ、きっと親友の有紗なら助けてくれるよね....!
そう期待して「有紗、助けて」と送った。そしたらすぐ返事がきた。
その返事は予想外のもので、「桜花、既読スルーとか最低。そんな奴助ける価値ない。」と送られてきた。
私は絶望の淵に陥された。
・・・
明日からの学校生活、どうしよう。
これは、飯塚桜花による1年間のいじめの奮闘日記です。
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