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第1話〜親友の裏切り〜
清々しい朝が来た。
でも、私にとっては最悪の朝でもあった。
いつも通り下に降りて朝食をとり、身支度をして家を出る。
いつもは有紗と一緒に行ってるけど、今日は別の子と一緒に私の前を歩いている。
私の存在に気づくとわざとらしく早歩きをし、私から距離を遠くしようとする。
そんな有紗、有紗じゃない。
有紗は優しくて頼り甲斐のある良い子だった、
でも、そんな有紗がこんなことをしてくるなんて信じたくなかった。
・・・
重い足を無理やり引き摺るようにして門の前まで来た。
下駄箱へ行って上靴を取って履くと、激痛が走った。
「痛い....!」
慌てて脱いで見てみると、なんと上靴の裏に大量の画鋲が刺さっていた。
その姿を見た影の人物は笑った。
そう、有紗だった。
私は、親友の裏切られたのだ。
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