第3話〜仲間外れ〜

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第3話〜仲間外れ〜

家庭科の調理実習。私の班は男女4人。 女子は私と有紗、男子は細石蓮(さざれ れん)と安藤裕太(あんどう ゆうた)。 今日の調理実習はハンバーグ。それぞれ準備をする。 どうしよう....。何か会話を交わさないといけないのに。 怖くて怖くて会話を交わすことさえできない。 そんな私を他所に有紗が言った。 「とりあえず調理実習しようよ。私はこねるから、細石君は具材切って。安藤は焼いて。」 「じゃあ、私はどうすれば良いの?」 「は?知らないわよ。桜花は準備と片付けでもしといたら?」 そう言って有紗は手を洗いに行った。 有紗は他の班の子たちに言われている会話を私は聞いてしまった。 「有紗、桜花と同じ班なんでしょ?最悪だよね〜ww」 「本当それね。運悪いわーww」 「人を無視する桜花菌が移っちゃうwww」 そんな愚痴を私にわざと聞こえるかのように言った。 最悪。私はそう思いながらも準備をした。 どうせすることないんだろうし、サボろうかな。 準備が終わると男子を無視して、先生には調子が悪いから保健室に行くと嘘をついてから、保健室に行って仮病で休んだ。 先生は学校の見回りで今いないから、ボーッと過ごしていたら、突然ドアが開いて1人の少女が入ってきた。
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