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第4話〜生徒会長〜
「先生いますかー....っていないか。折角頼まれた資料を持ってきたのに....。ってあれ?貴方は....。」
「あ、初めまして。2年の飯塚桜花です。」
「飯塚さんか。ねぇ、貴方体調悪いの?」
「え、ま、まぁ.....。」
「嘘だね。」
「......え?」
「顔色も全然良いし、今日普通に学校来てたじゃん。なのにどうして?」
「貴方にはわかりませんよ。」
「そう?教えてほしいな。」
「なんでですか?私のこと、知っても得することなんて....。」
「あるよ。私、貴方のことめっちゃ気になるもん。」
「え....?」
「これ、私のLINEのIDだからさ、今日連絡頂戴♪」
そう言って少女は立ち去ろうとした。
そして彼女は、思い出したかのように振り返っていった。
「あ、そうそう。自己紹介がまだだったね!....私は霞流柚葉(かすばた ゆずは)。この学校の生徒会長を務めているわ♪」
そう言って手を振ると、霞流さんは保健室から立ち去ってしまった。
「LINE....ねぇ。」
恐怖の塊でしかないLINEを使うのは怖いけど、相談したい気持ちもある。
私は隠し持っていたスマホをポケットから取り出すと、LINEのIDを打ってみた。そしたら見事に霞流さんのLINEアカウントがでてきた。
「一応登録しておこうかな。」
そう思って登録したアカウント。
あの生徒会長は、普通ではないと確信した。
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