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確かに初代は魔王を倒す役目として勇者とされた。しかし、その後からは違う。歴代の光属性の方は皆努力し、自分の信念を突き通し、その結果、勇者や聖女、呼び方もいろいろあるが、そう呼ばれているのだ。
決して光属性だから、勇者では無いのだ。だが、傷を癒す力も、魔物を浄化できる力も貴重な事は確かである。
「そうでしたが、あの光属性を持っている方に会えるとは光栄です。是非その力を国のために活かして頂きたい。
それでは私は所用がありますので、失礼します。それと王女殿下、手紙にも書きましたが、お読みになっていないようでしたので私から申し上げますが、今度の国王様の生誕祭でしたが、5時頃城へお迎えに上がりますので。」
今度の国王の生誕祭で婚約者をエスコートするのは当たり前だ。この機会に1回話し合っていた方が良さそうだな。何やらあの男には入れ込んでいるようだしな。
まあ結婚前の遊びは許せるくらいには寛容だ。一夫一妻のこの国では婚約前もあれだが、結婚後となると、公爵家としても王族であった姫としても信用を失い兼ねないので、今が許せる最後の時だ。王女殿下がそれを分かっていればの話だがな。
あの男と王女殿下の様子から見ても、調べた情報から見ても、それは無さそうだ。さて、どうしたものか。
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