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半年前の自分から説明しよう。
初めまして。俺の名前はベリオル。元公爵家の嫡男で、18歳だ。
さて、なんで元かと言えば、簡単にいえば婚約者共に嵌められて婚約破棄され、冤罪被せられ国外追放になったからだ。
俺のいた国は世界にある四大陸の内の1つ。ファンド大陸にあり、歴史も古く、大陸1、2を争う王国だ。
そんな王国の公爵家の嫡男として産まれ、8歳になる時に2歳下の王女殿下と婚約を結んだ。いわゆる政略結婚というやつだ。愛してたかと言われれば、妹へ向けるような親愛に近かった。
だが、婚約者としてパーティーのエスコートや贈り物、手紙なども欠かさず行っていたし、燃えるような恋では無くても、ゆっくり育んでいくような穏やかな夫婦関係を築くつもりだった。
時期公爵家当主としての勉学も怠らず、武道でも何でも、やれることは全力で取り組んだ。
14から学院へ入り成績は常にトップを維持、16になる頃には領地を知るということで、父に着いて領地経営とは、貴族とは何たるかを学んだ。
17になる頃には父の仕事をいくつか貰い、四苦八苦しながらこなし、他との両立も頑張った。身を粉にするとはこういう事かと思いながら、ようやく仕事にも慣れ、忙しく行けなかった学院(テストは受けていた)へ久しぶりに行ったときには既に、何かが狂っていたのかも知れない。
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