10人が本棚に入れています
本棚に追加
小学校に着いたら、取り巻きと一緒に同じクラスの横山電位美人が現れた。
オレと同じキラキラネームやのに、名前負けしとるのが気にくわんらしい。
たしかにうちの母ちゃんがゴリラなら電位美人の顔は馬やけどな。
「お前の母ちゃん、ホンマの母ちゃんと違うんやってな」
電位美人はヒヒンと鼻で笑いおった。
「なんや、オレの母ちゃん凄いねん。エスパーやねん」
しもた。言ってもうた。母ちゃんに内緒や言われてきたのに。
「そんな訳ないやろ!」
取り巻きの猿と鶏似のヤツらも笑った。
オレはムキになって言い返した。
「オレの母ちゃん、ホンマにすごいねん!スプーン片手で曲げられんねん!」
「そらゴリラみたいやもんな!お前みたいなモヤシとは全然似とらへんわ!」
電位美人と猿と鶏はオレの金髪をくしゃくしゃにしてから行ってしもた。
最初のコメントを投稿しよう!