1本目! エスパーかあちゃん

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小学校に着いたら、取り巻きと一緒に同じクラスの横山電位美人(デイビッド)が現れた。 オレと同じキラキラネームやのに、名前負けしとるのが気にくわんらしい。 たしかにうちの母ちゃんがゴリラなら電位美人(デイビッド)の顔は馬やけどな。 「お前の母ちゃん、ホンマの母ちゃんと違うんやってな」 電位美人(デイビッド)はヒヒンと鼻で笑いおった。 「なんや、オレの母ちゃん凄いねん。エスパーやねん」 しもた。言ってもうた。母ちゃんに内緒や言われてきたのに。 「そんな訳ないやろ!」 取り巻きの猿と鶏似のヤツらも笑った。 オレはムキになって言い返した。 「オレの母ちゃん、ホンマにすごいねん!スプーン片手で曲げられんねん!」 「そらゴリラみたいやもんな!お前みたいなモヤシとは全然似とらへんわ!」 電位美人(デイビッド)と猿と鶏はオレの金髪をくしゃくしゃにしてから行ってしもた。
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