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終焉
「終わったね。」
少年は、そう言うと隣にいた男に目を向けた。
「ああ、全てな。」
そう言って、男は唇を噛みしめていた。
「なぜだ!なぜこんなことに!」
少年は、悲しそうに男を見上げました。
「泣かないで。僕は、ずっと変わらない。変わらずに君のそばにいるよ。」
男は、ポロポロと涙をこぼしていました。
男の、涙が止まると少年は再び話しかけました。
「ねぇ、僕たちが出来ることはもうないよ。」
「ああ、行こう。もうここに用はない。」
「うん。」
男たちは、まっさらな荒野とかした大地を見てその場を去りました。
その大地に以前は何があったのか今はもう分からない。
しかし、推測することは出来る。
なぜ、荒野とかしたのか皆さんで考えてみよう。
先ほどの少年の言葉から考えてみると、その地に住んでいた人間が変わったのだろう。それが、きっとこのようなことになった原因のひとつなのかもしれない。だが、全ては推測に過ぎない。思いきってあの男たちを追いかけてみよう。
「お前まで俺に付き合うことはない。好きなところに行け。俺は、ひとりでいい。」
「何言ってるの?大丈夫だよ。好きなところに行けって言ってたじゃん。だから、こうして付いてきてるんだよ。もう〜バカだなぁ。」
「そうなのか。すまん。」
男は、驚いた顔をして謝りました。
「そんなことより、一旦帰ろうよ。」
「ああ、そうだな。」
男たちは、上空で止まっていたかと思うと更に上空へと飛び去りました。
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