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小さき者との出会い
二人は、神殿内の廊下を進んでいました。
「はぁ、終わったのはいいけど、あれでいいの?」
少年は、不安そうな様子でそう話しました。
「ああ、だが仕方ないだろう。創造主というものは、そういうものだ。」
その時、外から青みがかった緑色の小鳥が舞い込んできました。
「ピー、ピピッ。」
二人は、不思議そうな顔をしていました。
「おい、急いでこいつを連れて出るぞ。」
「えっ、うっうん。」
自分たちがいる場所を思い出し、急いで小鳥を連れて神殿を出ていきました。
二人は、神殿の外に出て、妖精のエリアに近いところにいました。二人は、人気がないのを確認し、小鳥に話しを聞くことにしました。
「はぁ、まずこいつから話しを聞こう。悪いが、言語の術をかけてくれ。」
「うっうん、分かった。」
少年は、術をかける為に小鳥に両の手のひらをかざしました。
「いくよ。《ラング》」
少年の手のひらから白い光りが輝きました。光りが収まると、急に小鳥がしゃべり出しました。
『あっあの、僕は地上からあなた方の後を追って来た者です。あなた方は、神様ですか?』
小鳥は、好奇心旺盛に二人に詰め寄りました。二人は、目をぱちくりさせながらもゆっくり話し始めました。
「ああ、確かに俺たちは神の一門の一人に数えられている。」
「えっと、僕はトルテアルール。君の名前は?」
男の後に続いて、少年が続いて話し続けました。
『僕は、アーマルスキオ。』
「俺は、ディオスラインだ。」
『皆さんは、何をしていたんですか?僕、ずっと見ていたんです。』
アーマルスキオは、不思議そうに聞きました。
「えっと、それは・・・・。」
トルテアルールは、辺りを見回して誰もいないか確認していました。すると、ディオスラインが彼らを連れて自宅に戻りました。
「おい、ここじゃあ誰が来るか分からん。場所を帰るぞ。」
「うっうん。」
『あっ、待って〜。』
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