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木が増え、自然が豊かになっていく。この上に学校があるのだ。バスが停まった。バスはなぜか隣の学校に停まっていた。あれ?と思ったが、生徒たちに続いて降りた。そばを歩く生徒が、間に合うかなーと早足で歩いている。グラウンドでは朝練をしている野球部たちが部活動をしていた。生徒たちが自分たちの学校へと、歩いていると、隣の高校の制服を着た少女がバスを降りた生徒たちに近づいてくる。とても無表情だ。
この学校の敷地をでたら48歩以内に教室につかないといけない。それ以上歩いたら死んじゃうよ。
そういうと、その少女は走っていってしまった。ひとつにくくった艶やかなまっすぐな髪が、左右にゆらゆらと揺れていたのが目に残った。
少女の姿が見えなくなると、生徒たちは軽くパニックになる。戯言だと流せばいいのに、なぜか本当のことだと思った。できるだけ大股で歩数を声を出しながら数えながら自分たちの学校へ向かう。でも、途中で自分は歩数がわからなくなってしまう。みんなパニックでそれぞれが大きな声で歩数を数えていたので、混乱してしまったのだ。教室についたとき、なんとなく大丈夫じゃないかな、と思った。机に向かおうとしたとき、右目に激痛が走る。あ、これは目が潰れた。とわかる。あーこれは夢だ。しかも怖い夢だ。なら早く覚めてしまおう。早く覚めるには手っ取り早く死んだ方がいいなーと思う。
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