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「……あぁ、本当に終わったんだな」
目の前に広がる今まで通りの日常を目にして、ぐっと熱くこみ上げるモノがあった。
命懸けで戦ったイーヴァとの決戦を乗り越えて、今自分はこうしてパーティーの最中にいる。
これは夢じゃない。
今まで通りリリーヴの皆と楽しい日常を送ることができるんだ。
「オイオイ、一番の功労者が何ぼさっとしてるんだよ!! もっとはしゃげよ琉斗!!」
「そうだよ!! 琉斗があの恐昂を倒して戦いを終わらせたんだから!!」
じんわりと勝利の余韻に浸っていると、左右からギートと稟香が俺を挟み込み、乱暴に揺さぶってきた。
ガクガクと視界が揺れて、感慨に浸っていた意識が引き戻され、ハッと我に返る。
「ちょ、やめろよ二人とも!! 俺が一番の功労者なんてそんなことない! 皆が命がけで戦ったおかげでこうしてリリーヴが勝利することができたんだから!」
「はははっ! 照れるな、照れるな! 俺はお前が絶対決めてくれると信じてたからな! 親友として鼻が高いぜ!」
「もちろんあたしも信じてたよ!」
「も、もう!! 恥ずかしいから二人ともあんまりくっつくなよぉぉ!!」
二人の賞賛は素直に受け取りたいが、ギートと稟香に挟まれサンドイッチにされるこの状況はやっぱり恥ずかしい。
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