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「実は……俺もリ」
「「黒騎士ッッ!! リリーヴに入ることにしたというのは本当か!?」」
バタバタと騒がしく飛び込んで来た二人組に、自分の口から伝えたかったであろう大切な報告を台無しにされた。
『おい、何してくれてんだ』とジト目で祥悟が振り返れば、息を荒くして近づいてきたのは男女の二人組。
一人目は、外国人特有の目鼻が整った顔立ち、金色の髪に透き通るような碧眼、そして特徴的な白いリリーヴの戦闘服を身に纏った男性。
リリーヴ北支部長のべルール・シェンクレーゼさん。
怒樹との戦闘で左目、右腕、左足を失っており、現在は左目に白い眼帯、失った手足には義手義足が装着され、車椅子で移動を余儀なくされている。
そして二人目は艶やかな黒い髪を赤い紐で結上げ、整った美麗な顔と丸い眉はお雛様を連想させ、和柄の羽織ものを着こんだ女性。
リリーヴ南支部長の神楽 飛鳥さん。
こちらも怒樹との戦闘で負った傷を現在も治療中だ。
そんな二人の勢いに圧倒されて肝心な情報が薄れてしまったが――
「って……祥悟!? お前リリーヴに入るのか!?」
「アァ、ソウダ。黒騎士トシテ重ネタ罪ヲ償ウタメ二ナ……」
(あぁ、そうだ。黒騎士として重ねた罪を償うためにな……)
ようやく本題に戻り、遅れてきた衝撃を口にすれば、祥悟から感情のこもっていない声で肯定される。
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