10年後から

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田舎の女子中学生は、都会の流行りに憧れて憧れて、憧れまくる。 雑誌を読んで必死に追いつこうとする。 手に入らないものを夢見て、諦めて、でもやっぱり夢見て。 四角く丁寧に折られたそれも、都会の流行りというか、この世代の流行りに乗っかったクラスの流れの、ひとかけらだった。 授業中に回す、小さなノートの切れ端。 それが女子中学生は好きでたまらないのだ。
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