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会社帰りにスーパーに立ち寄り、デリカコーナーで惣菜をいくつか選んだ。シュリンプの唐揚げ、ポテトフライ、フリット、やたら揚げ物が多いんだけど、トマトサラダもいいかな。誰かと一緒に食べるご飯を選ぶのって、楽しいんだな、と知った。
自宅に一旦戻り、ラフな服装に着替えてすぐ斜め向かい側にある優のマンションへと入る。505を押してインターホンで呼び出すと、優が解錠してくれた。
「早かったね」
「まぁね。慎太郎も残業しなかった?」
「オレだって、やる時はやるんだよ!まぁ…要領は良くないけど」
エレベーターで5階まで上がると、角部屋が優の部屋だった。
「ちぇっ…オレよりいい部屋に住んでる」
羨ましさと褒め言葉を混ぜ、ドアノブに触れると、中から同時に優がドアを開けてくれた。
久しぶりに優の顔を間近に見た気がした。あれほど毎日、病院で会っていたというのに、今会ったら優が愛しく見えた。
うん、オレは優と一緒に居たかったんだ。
「おっ?なんか沢山持ってきてくれたな」
「飯っていうよりジャンクっぽいよ」
「ガーリックシュリンプの唐揚げ?」
「うん、好きじゃないかと思ってた」
「さては…水曜日のランチ裏メニュー、バレたか?」
二人でニャッと笑った。
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