Episode 4 ある冬の朝

12/16

809人が本棚に入れています
本棚に追加
/127ページ
 オレは思わず仰け反った。こんなの…刺激が強すぎてヤバい…。片方の手で必死に耐えるためにシーツを握りしめた。それでも、まだ自分のpenisを優のものと擦り合わせている。 「あ……オレもそろそろヤバいかも…。我慢の限界だよ、慎太郎…。お・ね・が・い。オレのこと……一緒に天国に連れていって」  囁くように耳元で息を吹いて話す優。  コイツ……絶対悪いやつだ!オレの弱点を全部握ってる。  オレは心のなかで既に陥落していた。オレには勝ち目はない。心ごと、全部優は持っていこうとしていた。 「…………優となら、いいよ」  オレは蚊の鳴くような声で返事をした。優はそんな小さな声でもちゃんと聞いてくれていて、ゆっくりと頷いた。  両脚を広げ、優を受け入れやすい姿勢にされた。腰にピローがあてがわれ、 ちょっと楽になる。  優はベッドサイドの引き出しからゴムとローションを取り出した。 「……待って、優。ゴム…必要ない」 「でも……ローションだけだと後が…ちょっと大変かも」 「……ヘーキ。初めては……ちゃんと優を感じたいから」 「……うわぁ…スゴイ殺し文句////////////」  優は柄にもなく真っ赤になった。そして嬉しいよ、って微笑んだ。 「痛くしたくないから、指でちょっとだけ慣れてね」  優の指が体のなかに入ってきて蠢く。なんとなく違和感がしたけど、思ったより不快じゃなかった。挿れたり出したりを試したあと、優がゆっくり息を吐いた。 「……慎太郎……愛してる」 「うん……オレも…」  優を……愛してる。    優がオレの身体を壊れ物を扱うように、優しく挿入(はいっ)てきた。    ローションの潤いが効いているせいか、優と繋がった瞬間、オレはとてもフワフワした気持ちになっていた。  
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

809人が本棚に入れています
本棚に追加